GPUを目的別に性能比較!用途に合わせた失敗しない選び方
GPU(グラフィックボード)の購入を考えているユーザーやBTOパソコン選びで迷っている方に向けた記事となります。
ゲームやクリエイティブな活動に合わせた最新のGPU比較を表にまとめてみました。
グラフィックボードはゲーム向けだったりクリエイター向けだったりと色々わかりづらい要素がありますので、
わかりやすくスコアを算出しゲーム面とクリエイター面で歴代の人気GPUと比較しながら解説していきます。
2024年最新グラフィックボード性能比較まとめ【ゲーム用】
Nvidia GPU比較
AMD GPU比較
2024年最新グラフィックボード性能比較まとめ【クリエイター用】
Nvidia プロ向けGPU比較
おすすめ度 | コスパなども考慮したおすすめ度数です |
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ゲーム | 最新のゲームタイトルを快適に遊べるかの指標です |
クリエイター | クリエイティブな用途に向けた性能指標です |
ゲームスコア | ゲームスコアはuserbenchmark、timespyなどを参考に算出しています |
クリエイティブスコア | クリエイティブスコアはCinebench、Cadalyst、SPECViewPerfなどを参考に算出しています |
ゲームスコアの目安
- 600以上:4Kグラフィックスでゲームを遊びたい方向け。
- 500以上:最新ゲームをWQHD(2560x1440)かつ高フレームレートモニターで遊びたい方向け。
- 400~450:最新ゲームをHD(1920×1080)の最高画質設定で快適に遊べる。
- 300~400:新旧ふくめて多くのゲームを最高画質設定で快適に遊べる。タイトルによっては画質調整が必要。
- 200~300:ゲームを標準画質設定で快適に遊べる。古いゲームなら最高画質でも快適に動作する。
- 100~200:10年前のタイトルなら困らないが、最新ゲームではちょっと厳しい。
- 100以下:2023年にあえてこの辺りを買う意味が見出せない。明確な理由がなく買うならおすすめしない。
クリエイティブスコアの目安
- 800以上:性能と価格が高すぎて趣味の範囲では持て余す。職業になさってる方でも自宅用に買うかは躊躇する価格。
- 500~700:商業作品レベルの創作活動をする方でも十分につかえる性能。コスパ良し。
- 300~500:専門学校生やプロを意識した方でも十分に楽しめる性能。
- 100~300:クリエイター入門、ちょっとした趣味用におすすめ。
- 60~100:現代レベルのクリエイター向けソフトには不向き。
- 50以下:2023年現在、新たに買うようなGPU性能ではない。理由もなく買うならおすすめできない。
GPUの比較と選び方
BTOパソコン選びの花形!GPU選びを楽しもう!
オンラインゲームを高画質設定で快適に遊びたい方、写真編集や動画編集、3Dモデリングなど用途に合わせたパソコンが必要な方
重いゲームやソフトウェアをストレスなく動作させるために、GPUは最適なものを選ぶ必要がありますよね
上記のGPU比較表では最新GPUの性能を一目でチェックできるようまとめてみました。
正直いうと自分用みたいなもんです(笑)
私はBTOパソコンを選ぶ際、パーツ選びでものすごく悩みます。
趣味の範囲ですが、RAW現像とレタッチ、イラスト製作、オンラインゲームなどをやりますので
GPU選びでものすごく迷い、何ヵ月も睨めっこする時もありました
どうせなら良いGPUを選びたいですが
実際にどのくらいの性能があればどの程度のことが可能なのかスペック表だけではわかりづらいですし
私自身も悩んで中々決まらないことが多かったので、いっそのこと自分用にGPU比較表を作ってしまいました。
せっかくなんで他の方の参考になればと思いこの記事を作成しています。
自分がGPUを選ぶときにもこれを見ながら選んでいますので、ガチで作っています。
趣味が多い方も、ひとつの趣味に打ち込んでいる方も、最適なGPUを選んで楽しいホビーライフを送って頂きたいです。
2024年現在、私が使っているGPUはRTX3080Ti、RTX2080Tiです。
GTX2080Tiは今のところ特に不満を感じていません。
WQHD(2560×1440)120fps対応モニターでも不自由なく快適にゲームなどが楽しめます。
2022年1月~4月までRTX3070も所有していましたが、これも十分快適に動作していました。
今は3070から3080Tiに換装しています。
RTX3080Tiは余裕の動作といったところで、困ることがないですね。
今は小遣いをやりくりしながらRTX4000シリーズの続報を待っています( ;∀;)
3080Ti買ったばっかりだけどどうしよう…笑
GTX1080Tiのサブ機(ドスパラ製)は2022年1月に友人宅へと旅立ちました。
まだまだ現役のままエルデンリングやARKで活躍しているようです。
購入から5年近くになりますが、今のところ快適に動いてしまっています。
最新のRTX4000シリーズと安くなったRTX3000シリーズ【おすすめはどっち?】
2020年9月に発売したNvidiaのGPU「Geforce RTX3000シリーズ」ですが
2022年後半より最新のRTX4000シリーズが順次発売となりました。
特にゲーム面での性能向上が著しく、ハイエンドPCを購入するならRTX4000シリーズを選ぶ方が長く使えるためおすすめです。
RTX3000シリーズの最速モデルであるRTX3090Tiと比較しても、RTX4080で30%程度の性能向上が見込め
RTX4090なら80%以上のグラフィックス性能が上がると言われています。
30%というと大したことないように見えますが、GPU性能の30%はかなり大きいです。
RTX3090TiやRTX3080でも最新ゲームはぬるぬる動きますが
人気のあるAPEXやヴァロラントなどでもRTX4080で平均FPSがかなり上昇します。
FF14や15でも平均FPSがぐっと伸びますし、当然ベンチスコアもRTX3090Tiより高くなります。
性能重視の方なら迷わずRTX4000シリーズを選びたいところですが…
2023年5月現在ではRTX3080、RTX3070、RTX3060というハイパフォーマンスなGPUが型落ちで安くなっています。
欲しい時が買い時だなんて言いますが、今がそうなのかもしれません。
そういったところから個人的なおすすめで言いますと
- GTX1660(SUPER):コスパ重視!普通のフルHDモニターでのゲームプレイしかしない方。
- RTX3060(Ti):コスパ重視!最新ゲームを高画質設定で遊びたい方
- RTX3070:バランス重視!VRゲームも問題なし!ゲーミングモニターを使っても大丈夫。
- RTX4070(Ti):性能重視!最新ゲームもさくさく動かしたい方。余裕のあるスペックを求める方。
- RTX4080:一般向け最高スペック!4Kなど最高の環境でゲームプレイをしたい方。
- RTX4090:異次元の性能!GPUだけで20万円を超えているので資金に余裕のある方
ゲーム面で言うならそんな感じでしょうか?
BTOパソコンならRTX4080が載っていても結構価格が抑えられているので
こちらの記事から好みのメーカーを探してみてください。
→【最新版!】おすすめのBTOパソコンメーカーはこれ!20社を比較
クリエイター向けソフトウェアを使う方にとっては、上位のRTXシリーズを購入するコストで
業務用GPUが買えてしまいますから、RTX3080(3090)を買うくらいならそっちのほうが良いかもしれません。
クリエイターにとってGeforceとQuadroってどっちを選ぶのが正解?【GPU比較】
結論から言いますと、BTOパソコンを選ぶ際はGeforceやRadeonをおすすめしています。
Nvidiaの製品ではゲーム用GPU「Geforce」と3D制作などの業務用GPU「Quadro」がありますが
「ライトな趣味」で動画編集や写真編集、3DCAD(3Dモデリングも)などをやる場合は業務用GPUでなくても十分使えます。
昔はQuadroが絶対的なアドバンテージを持っていましたが、
今の時代はゲーム用GPUのGeforceでも旧式のQuadroを超える性能を持っていたりしますし、対応しているソフトウェアが増えてきました
Mayaや3dsmaxなど3D制作ソフトの金字塔でも古い業務用GPUに比べてGeforceのが快適に動作してしまうくらいです
写真編集ソフトでも同じくGeforceやRadeonで全く問題ありません。
なのでコストパフォーマンスのみで考えるとQuadroなどのプロ向けGPUよりゲーム用GPUを購入する方がお得になってしまいます。
指標として、専門学生レベルの作業ならGeforceかRadeonで問題ないそうです。
プロの講師に学んでいる専門学生レベルの作業をするとなるとかなりハードルがありますし
CG制作なら複数人で取り組むような大掛かりなプロジェクトでもない限りGeforceでも快適に動作するようです。
このコストパフォーマンスの高さが、「ゲームは全くやらないよ!」という方でも
GeforceやRadeonなどのゲーム用GPUを選ぶ事が多い理由にもなります。
クリエイティブな活動が盛んな海外のフォーラムでも「QuadroとGeforceどっち買ったらいい?」という質問が多いのですが
ほとんどの回答が「Geforce買え」ですね。
なので、業務用GPUを選ぶ理由が明確にない場合はコストパフォーマンスを重視して良いと思います。
より専門的な活動をするならQuadroがおすすめ
GPUを選ぶ際、コストパフォーマンスで考えるならGefroceが優勢ですが、業務用GPUにもたくさんのメリットがあります。
Quadroなどの業務用GPUは多くのソフトウェアに最適化されていますので
ゲーム用GPUに比べて安定度が段違いに高いです。
専門家レベルの大きなデータを扱う場合ですと、安定性と精度が求められますので業務用GPUが優位になります。
これはコストパフォーマンスだけで比較できない大事な要素なので、本格的に打ち込む方は思い切ってみるのもアリですね。
また、プロのようなRAW現像やレタッチをしたい方も業務用GPUを視野に入れる必要があります。
GeforceやCPU内蔵のGPUでは8bitカラーまでしかモニター出力できませんが、Quadroなら*10bitカラーまで出力できます。
より専門性の高い環境で趣味に没頭したい方はQuadroが選択肢に上がります。
*10bitカラーの表示に適応したディスプレイが必要です
↑コメントで教えて頂きましたが、現在はGeforceも10bit出力に対応しているようでした
古い情報を載せてしまっていたようで申し訳ございません💦
現在は私も10bitカラー対応のモニターを使っていますが、ちゃんと対応されています。
ゲーム用ドライバはGEFORCE GAME READY DRIVER Ver.431.70
スタジオ用ドライバはNVIDIA STUDIO DRIVER Ver.431.70
上記のver以降ならGeforceでも10bit環境下で作業ができるようです。
8bitカラーはフルカラーと呼ばれる1677万色を表示できる規格です。
10bitカラーは10億6433万色を表示できる規格です。
ゲームをやるならGeforceかRadeonがおすすめ
これは特筆する必要がないかもしれませんが、nVidiaのQuadroやAMDのFireProなどクリエイティブな用途に向けた
業務用GPUはゲーム用に設計されていませんのでゲーム環境においては驚くほどコストパフォーマンスが悪いです。
ゲームをメインでやる場合は迷う必要はなく、専用のグラフィックボードを選択しましょう。
ゲーム用にBTOパソコンを買う場合は、ゲーム用に特化したGPUであるGeforceかRadeonを選ぶのが最適だと思います。
環境によっては比較できないほど性能差がありますので、餅は餅屋ということで素直にゲーム用GPUを選ぶのが良いです。
画像は黒い砂漠のゲーム画面で私がスクリーンショットを撮影したものです。
ムービーではなく普通に街中で撮りました。
GTX1080Tiでプレイしていますが、グラフィックス表示も綺麗で最高ですよ。
GPU性能が高いとゲームの動作が滑らかになるだけでなく、発色やグラフィックス自体の表現力も上がるので
そのあたりも高性能GPUを使うメリットになりますし、ゲームをやるならゲーム用GPUが適していると言えます。
【まとめ】GPUは好みに合わせて選ぶと失敗しない
- ゲームをメインで考える方はゲーミングGPUが適している
- ゲームと創作活動を両方する方はコストパフォーマンスを考えてGeforceかRadeonがおすすめ
- ゲームをしない方でも趣味で活動する範囲ならゲーム用GPUで十分快適に動作する
- 商業レベル、専門家レベルの大きな創作をする方は業務用GPUが選択肢に挙がる
- 目的や作業レベルに合わせて選ぶと失敗しない。上記のスコア表参照!
Quadroなどのクリエイター向けGPUでもゲームは動かないこともないですが、
やはりゲームメインで考える方には特化したGPUのが適しています。
ゲームも快適にできるクリエイター向けGPUもありますが、数十万円クラスになってきますので
コストパフォーマンスで考えると余り適しているとは言えません。
そういった理由から、ゲームメインで考える方や、ゲームと創作活動を両立したい方はゲーム用GPUでも十分だと考えます。
クリエイター志望の方や、趣味で活動をなさっている方は目標レベルに合わせて選ぶことが大事です。
性能や値段を比較し、最適なGPUを選ぶことでより楽しい創作活動に繋がると思います。
少しでもゲームをやるという方はどちらもこなせるGPUが良いと思いますし、
ゲームを一切やらない方でもコスパを重視するならGeforceやRadeonがおすすめです。
将来的に創作活動を生かした職に就く予定のある方や、プロ転向を意識した活動をしている方でも
先ずは無理のない価格のGPUから試していくのも良いと思います。
ゲーム制作会社に勤めている知人に聞いたところ、実際の開発環境は会社によって大きく違うらしく
全ての開発会社が何十万もする業務用ハイエンドGPUを使った現場とは限らないとの事でした。
コストの関係でPCに掛けられる価格も限られていますので、低スペックPCで作業することもあるそうです。
そういった中で、「低スペックPCでも作業ができるように無駄がない技術を習得しておくのも大事かもしれない。」との事。
実際にGeforceを使って開発している現場もあるそうで、今の現場がそうだと言っていました。
また、性能だけで比較して見るとゲーミングGPUに劣る廉価版クリエイター向けGPUでも
その安定度と精密性、対応ソフトウェアの多さからより良い創作活動に繋がることもあります。
いきなり高額な業務用GPUを選ばなくても、安くなっているQuadroなども狙い目かもしれませんね。
買ったばかりで性能に不満があるようではダメですが、
使い込んで行く過程で性能が足りない!と感じたらスキルアップしている証拠ですので、喜ばしいことだと思いますし。
ゲームを重視するのか、創作面での安定性を重視するのか、性能を重視するのか、コストパフォーマンスを重視するのか
自身の好みに合わせて選んでみることで、GPU選びを一層楽しめるのではないでしょうか。
以上でまとめとなります。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
当ブログではおすすめのBTOパソコンメーカーをまとめた記事を2011年から更新し続けています。
おそらくBTOパソコン系のブログではかなり歴史が長い方になるかと…
よろしければまとめ記事の方もご一緒にどうぞ
コメント
コメント一覧 (5件)
SECRET: 1
パソコン選びの参考にさせていただいています。
Geforce AMD Quadroをこれほどまでにきれいにまとめあげた比較は感動いたしました。よく見かけるのは基本的なゲーム用の比較が多いので、ゲームで言えばQuadroのこの性能はGeforceのこれにあたるや、Geforceのクリエイティブ性能はQuadroのこれと同等など一目でみて判断しやすい情報でした。
もしよろしければ、現在コスパが良く人気の高い RTX2070など最近新しく発表されたRTXたちを追記してはいただけないでしょうか?
コメントありがとうございます。お返事と追記が遅くなってしまって申し訳ありません…。お褒め頂き感激です…!ほとんど自分用にまとめているような記事なので、共感していただけて何よりです。ご要望にありました通り、さきほどRTX2070やRTX8000など最新モデルも比較記事に追加いたしました。辺鄙なブログですが、また遊びに来て来ただけますと幸いです。
非常に見やすくまとめられていて
よくここに確かめに来ます。
Radeon RX5700XT
Radeon RX5700
を追加いただけたらありがたい限りです。
よろしくお願いいたします。
geforceはゲームドライバではなく、
スタジオ用ドライバを使用する事で10ビット表示に対応しましたよ。
確か去年からです
ページ情報の更新をされたほうがいいと思います
大変遅くなってしまいましたが、ご教示頂きありがとうございました!仰る通り、ドライバの更新で10bit出力に対応していたようです💦現在はゲーム用ドライバでも出来るそうなので、とても便利になりましたね。記事内の情報も修正させて頂きました。