今回の記事はリクエストを頂いたもので、サーバー用の高性能PCをレビューします。
予算は25万程度と、かなり高価なものですので一般の方には必要がないものですね
サーバー用PCが必要でない方は読む必要がないかもしれませんので
予めご了承くださいませ
Xeon(ジーオン)を搭載した業務用のサーバーに匹敵するような高性能サーバーなので
そういったサーバー機が必要な方にはお得な情報かもしれません
さて、今回は安光様からリクエストして頂いたサーバー用PCのレビューになります
Xeon(ジーオン)搭載の高性能サーバーに近い性能のサーバー用PCを探しているということでした
Xeonは高いので、出来るだけ安価に抑えたいということです
XeonE5を入れてサーバー機を組むと軽く40~50万くらい行くので
他のCPUで代用する形にしました
では早速レビューに移りましょう!
Storm Power Extreme Max
STORM -system technology-
インテル Core i7-3960X (3.30GHz)/ DDR3 32GBメモリ/
6TB HDD / GeForce GTS210搭載 /
Windows 7 Professional SP1 64bit
¥250,963(税込)
CPU:★★★★★
VGA:★
快適:★★★★★
価格:★★★★★
製品へ: Storm Power Extreme Max
仕様書: Storm Power Extreme Max仕様書
販売元: STORM
多くの企業・大学に納入実績がある老舗STORM
コストパフォーマンスとパーツの充実性が魅力のお薦めBTOショップ
初期構成では87,780円のミドルレンジモデルとなっておりますが、
これをカスタマイズしてサーバー用高性能PCに仕上げていきます。
カスタマイズ手順は後述しますので、先ずは各パーツのレビューから行っていきましょう
【CPU: Core i7-3960X】
2011年11月14日に発売されたintel SandyBridge-E ExtremeEdition
実売価格85000円のコアユーザー向けフラッグシップCPUです
Sandy-Eは『SandyBridge-Enthusiast』の略で
Enthusiast(熱狂的なファン)に向けたウルトラハイエンドCPUブランドです
文字通りコアユーザーのためだけに販売されているので
コスパ度外視で性能だけを追求した『力こそすべて』なCPUです
フラッグシップの文字通り、現在あるCPUの中で最高最速の性能を持ち、頂点に君臨するために生まれた存在で
Nehalem core i7-990Xが守り抜いてきた最速CPUの座を奪い
堂々たる登場でコアユーザーの心を掴みました
メインストリームのintelCPUが持つ4コア8スレッド(仮想8コアCPU)を上回る6コア12スレッドCPUで
マルチスレッド環境下では最高のパフォーマンスを発揮します
性能比では同じExtremeEdition(以下EE)Core i7-990Xの15%以上
980X【EE】を30%ほど上回ります
シングルコアスペックが重要になってくる環境ではcore i7-2600K(4コア8スレッド)に迫られますが
マルチコアが存分に生かせる環境では6コア12スレッドの恩恵を遺憾なく発揮し、1.5倍以上の性能差を見せ付けます
さらにクアッドチャネルメモリコントロールの恩恵で、メモリアクセス速度も他のCPUを凌駕します。
Xeon E5-2630(2.3GHz)とパフォーマンス比較をしたベンチでは、E5-2630を大きく上回る性能を発揮しました
並のXeon E5より高性能なCPUとなっています
Xeon E5-2670と比較しても、一部の性能は3960Xが上回っているようです
PCmark7(CPUの総合力を見るベンチマーク)ではE5-2670がスコア3000、3960Xが5000と大差で勝利していました
その他のベンチマークでは全て負けていましたが…
E5-2670は8コア16スレッドの超高性能ワークステーション向けCPUなので、これは仕方がないですね
【VGA: GeForce 210】
特にグラフィックス性能は必要でないので、このショップで選べる最安値のものにしました
グラフィックボードが付いていないPCを他のショップで購入するより、こちらのが安かったので…
要らないでしょうけど、あっても損はしないでしょうし
つけるだけ付けておきます
当然ゲームが出来るようなスペックではないですが、Win7用のエアロ表示などにも使えるので
とりあえず最低限のものをということです。
【RAM: 32GB】
DDR3-1333 8GBx4
Sandy-E最新のシステムであるクアッドチャンネルアクセスを生かし
4枚のメモリ同時に使うことで性能を向上させることが出来ます
メモリーの容量を増やすことで、様々なアプリケーションを快適に動作指せる事ができますので
サーバー用途でも十分な容量だと言えます
安光様からは最低32GB、できれば64GBとのリクエストを頂きましたが
現状64GBのメモリを搭載すると安定した動作が見込めませんので、
多くのショップでは32GBまでしか取り扱っていません
お力になれず申し訳ないですが、32GB搭載機しか見つけることができませんでした
【記憶ドライブ:2TB HDDx3】
出来るだけ多く搭載したいとのことでしたので、2TBのHDDを3個搭載しました
合計6TBですが、これでも足りないようでしたら+1万で8TBにできます。
【CPUファン: ENERMAX ETS-T40-TB】
ENERMAXが販売している高性能CPUクーラーです。
3960Xという高級CPUを使うので、できれば良いCPUクーラーを搭載したいと思い選びました。
普通のクーラーでは夏場の長時間稼動で寿命面が心配ですし、スペックダウンにも繋がりますので…
こちらの製品は冷却性能が非常に高く、かつコスト面も優れているので私のお薦めです。
【ケース: Antec P280】
バランス面を考慮してこちらのケースを選びました。
静穏性と冷却性のバランスが優れているケースです
見た目もシックなので職場の雰囲気を壊さないのではないでしょうか。
【電源: 900W】
900Wの80PLUS【GOLD】電源が搭載されていますので、容量的には問題ないでしょう
品質はそこまで良くないですが、普通に使用する分には十分な物です
電源の変換効率が高いので、エコ電源でもあります
通常の電源にくらべて電気代が削減できると思われます
電源の変換効率についてはこちらの記事を参照して下さい
無駄に詳しく力説してしまっています → 意外と知らない電源の重要性
これなら十分な容量がありますし、環境に優しいです
【総評】
安光様からご要望頂いた内容にそって選んで参りましたが…如何でしょうか?
予算から少しオーバーしてしまいましたが、製品としてはお薦めできるものです。
CPUの性能とメモリの容量的に、通常のPCより遥かに高性能には仕上がっていますが
Xeon E5シリーズの最上位に比べるとどうしても劣ってしまいます…
ただ、Xeon E5の中でも中堅にあたるCPUよりは高性能なので、サーバー用途でも問題ないかと思います
Xeon E5シリーズを搭載しているパソコンを見てきましたが、安光様の仰るとおり、価格面が高すぎるので
コストパフォーマンスを考慮するならこちらの構成のが良いのではないでしょうか
NECのサーバー機直販ではE5シリーズの2670搭載機で92万円となっておりました。
また何かご不明な点などございましたらお気軽にご相談くださいませ。
【カスタマイズ項目】
記事が長くなりすぎてしまったため、分けさせて頂きました
お手数ですが【続きを読む】からご覧ください。
ではカスタマイズの項目説明に移ります
上記のPCと同じものを注文する際の参考にしてください。
【OSの選択】
Windows 7 professional SP1 64bitを選択します
HomePremiumだとメモリの最大容量が16GBなので、ProfessionalかUltimateでないとなりません。
【CPUの選択】
Core i7-3960Xを選びます。
【CPUクーラーの選択】
一番下のENERMAX ETS-T40-TBを選択します。
【メモリの選択】
32GBを選択します。
【GPUの選択】
Geforce210を選択します。
【HDDの選択】
2TBを選択します。
また、HDD項目はこれを含め4項目ありますので、お好みで選んで行ってください
今回私が選んだ構成ではHDD3まで2TBを追加しています。
【ケースの選択】
Antec P280を選択します。
また、特に拘りがないようでしたら初期設定のケースでも構いません。
その分の値段が安くなりますので、費用削減に繋がります。
【電源の選択】
LEPA G900-MAを選択します。
【価格のチェック】
上記と同じ価格になっていればカスタマイズ完了です。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
>>安光様
先にサーバー用PCの見積もりとお薦めを紹介いたします
別途作業用パソコンの方も紹介しますので、今しばらくお待ちくださいませ
お待たせしてしまい大変申し訳ございませんでした。
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