【高CP】ハイスペックPC【業務用】

前回の記事に引き続き安光様からご要望頂きました業務用PCのレビューをしていきます
前回ご紹介したのはサーバー用のPCで、今回は開発用PCとなります

普段私がレビューしているゲーム用パソコンとは用途が異なりますので
ゲーム用PCをお探しの方はこちらのPCを購入しないように注意してください。

さて、安光様から頂いたご要望ですが
・予算15万以内
・メモリ16GB
・OSはLinaxを使う(ので要らない)
・CPUは4コア以上
・ゲームなどの遊びには使わない

との事です
こちらに沿ったPCを早速探してきましたので、ご紹介したいと思います。

BTOショップは前回同様STORMを使います
ここはマウスと違って細かいカスタマイズに対応でき、使用目的がはっきりしている場合は重宝します

Core i7-3820搭載ハイエンドPC おすすめ度:★★★★★
nnm2.jpg

 Storm Power Extreme-G

 STORM -system technology-
 インテル Core i7-3820 (3.60GHz)/ DDR3 16GBメモリ/
 256GB SSD / 1TB HDD / intelHD4000 / 
  ¥139,973(税込) 
 CPU:★★★★★
 VGA:★
 快適:★★★★★
 価格:★★★★★

 多くの企業・大学に納入実績がある老舗STORM
 コストパフォーマンスとパーツの充実性が魅力のお薦めBTOショップ

 企業ではNTT、松下電器、マイクロソフト、コニカミノルタ、トヨタマックス、理化学研究所、NHKなど(一部抜粋)
 大学では東京大学、京都大学、慶応大学、埼玉医科大学、宇都宮大学、名古屋大学など(一部抜粋) 

初期構成では53,550 円のミドルレンジモデルとなっておりますが、
これをカスタマイズして開発用高性能PCに仕上げていきます。

カスタマイズ手順は後述しますので、先ずは各パーツのレビューから行っていきましょう

【CPU: Core i7-3820】
intel-core-i7-38202-1329387698.jpg

2012年2月13日に発売されたintel SandyBridge-E Core i7-3820
実売価格25000円のコアユーザー向けCPUです

Sandy-Eは『SandyBridge-Enthusiast』の略で
Enthusiast(熱狂的なファン)に向けたハイエンドCPUブランドです

文字通りコアユーザーのためだけに販売されているので
コスパ度外視で性能だけを追求した『力こそすべて』なCPUです

メインストリームのintelCPUが持つ4コア8スレッド(仮想8コアCPU)と同じ4コア8スレッドモデルですが
L2/L3キャッシュが多いので同じコア数でもメモリアクセス速度が違います
(IvyBridgeでもL2/L3キャッシュともに8MBだが、i7-3820は10MB)

このキャッシュの容量が大きいほど、メモリへのアクセス回数がへり、全体的な処理が高速化するのです。
安光様のご所望である「メモリアクセスの高速化」においても非常に有用なCPUだと思います
アクセスさせる回数を減らすことでも高速化になるのではないかと考えるからです。

さらにクアッドチャネルメモリコントロールの恩恵で、メモリアクセス速度自体も他のCPUを凌駕します。

性能面では6コアCPUである3930Kや3960Xに劣りますが
他の4コアCPUには殆ど負けていません
最新CPUであるIvyBridge Core i7-3770Kにも匹敵するほどです

さすがにSandy-Eの名は伊達じゃないということでしょうか。

【VGA: intelHD4000】
特にグラフィックス性能は必要でないので、オンボードのCPUグラフィックスを利用します。
当然ゲームが出来るようなスペックではないですが、Win7用のエアロ表示などにも使えるので
とりあえず最低限のものをということです。

【RAM: 16GB】

DDR3-1333 4GBx4

Sandy-E最新のシステムであるクアッドチャンネルアクセスを生かし
4枚のメモリ同時に使うことで性能を向上させることが出来ます

DDR3-1333をIvyBridge Core i7-3770Kで動かした場合メモリ帯域は21GB/sほど
SandyBridge Core i7-2700Kでは17GB/sほどになりますが
このSandy-E Core i7-3820では36GB/sになります

3960Xが37GB/sなのでかなりの速度ではないでしょうか?

【記憶ドライブ:1TB HDD/256GB SSD】
ご要望にありましたとおり、256GBのSSDと1TBのHDDを搭載しています
256GBのSSDは高価なので、かなりの金額を持っていかれますが、ただ今キャンペーン中で安くなっていました。

Crucial製の高品質SSD(読み込み速度500MB)が33000円程度です
クルーシャル製のSSDは管理人の私も愛用していますし、価格比較サイトでも人気1位の製品です。

【CPUファン: ENERMAX ETS-T40-TB】
index.jpg

ENERMAXが販売している高性能CPUクーラーです。
3820という高級CPUを使うので、できれば良いCPUクーラーを搭載したいと思い選びました。

普通のクーラーでは夏場の長時間稼動で寿命面が心配ですし、スペックダウンにも繋がりますので…
こちらの製品は冷却性能が非常に高く、かつコスト面も優れているので私のお薦めです。

【ケース: NZXT H2-Black】
black.jpg
バランス面を考慮してこちらのケースを選びました。
静穏性と冷却性のバランスが優れているケースです

特に静穏性が高く、中に防音シートが張られていますので、一般のケースとは違います。
冷却性もそこそこ高いので夏場の節電にも耐えうるのではないでしょうか?
(最近はクーラーの設定温度が高いので下手すると外より暑いですからね)

見た目もシックなので職場の雰囲気を壊さないのではないでしょうか。
このケースはお薦めです。

【電源: Antec EARTHWATTS EA-550-PLATINUM】
550Wの80PLUS【PLATINUM】電源が搭載されていますので、容量的には問題ないです
品質も高く、電源効率も高いので逸品とも言える電源です。

80Plusプラチナは数ある電源の中でも一部の限られた製品しか認定されていません
たしか世界中の全パソコン用電源の中で1%程度だったと思います

電源の変換効率が最高階級なので、通常の電源にくらべてかなりの電気代が削減できると思われます

80Plusに認定されていない通常の電源の変換効率は60~70%くらい
このPLATINUM電源は91%以上の変換効率を持ちます

電源の変換効率についてはこちらの記事を参照して下さい
無駄に詳しく力説してしまっています → 意外と知らない電源の重要性

これなら十分な容量がありますし、環境にも優しいです

【総評】
こちらも安光様からご要望頂いた内容にそって選んで参りましたが…如何でしょうか?
予算より少々安く見つけることができました。

CPUの性能とメモリの容量的に、通常のPCより遥かに高性能には仕上がっていますが
正直、開発用のPCとして十分かどうかは判断し兼ねます…

通常のプログラム開発程度でしたら問題ない・・・というかオーバースペックだと思いますが
安光様の希望するスペックに届いているかはわかりません

ただ、現状でこれ以上のPCを買おうとするならば予算が15万では心許ないですね
CPUのアップグレードとメモリのアップグレードはコストパフォーマンスがよろしくないので…
少々いじるだけでも+3万~5万は軽くかかってしまいます。

私としては予算15万ならこのパソコンで!と思いますが…
如何でしょうか?

【カスタマイズ項目】

時間の都合上まだ用意できていません…
私事で申し訳ないですが寝ないと大変なことになる時間になってしまいましたので
明日に続きを更新します。

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この記事を書いた人

BTOパソコン購入歴20年以上のゲームオタクです。
10代の頃にはじめて購入したパソコンが低スペックすぎてゲームが出来ずとても後悔した経験からBTOパソコンに興味を持ちました。
当時はそれほどメジャーではありませんでしたが、そのコスパと性能に惚れ込み今に至ります。
自分自身で10台以上、友人からの依頼を合わせると50台以上の購入経験があります。
このブログは2011年から運営している趣味の個人ブログです。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • サポートありがとうございます。

    >DDR3-1333 4GBx4
    >Sandy-E最新のシステムであるクアッドチャンネルアクセスを生かし
    >4枚のメモリ同時に使うことで性能を向上させることが出来ます

    とのことですがDDR3-1600にすることは可能でしょうか。
    値段が少しあがることは、仕方がないと思います。
    ただDDR3-1333より実行速度がどれだけ早くなるかは
    具体的なソフトでベンチマークをしないと、わからないかも
    しれませんね。

  • >>安光様

    コメントありがとうございました。
    今回の件につきまして、先ほどメールにてご連絡差し上げましたので
    お手すきの際にご確認ください

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