AMDの次世代デスクトップ向けCPUであるZen5 RYZEN9000シリーズについてリーク情報が活発になってきました。
直近ではベンチマークスコアもリークされたようですので、そのあたりの情報をまとめて記載していきたいと思います。
現行モデルのZen4は2022年9月27日に発売されましたので、後継のZen5は実に19か月ぶりに登場する最新型CPUとなります。
どのくらいの性能向上が見込まれるのか?発売はいつなのか?気になる部分をまとめてみました。
この記事は海外のリーク情報を参考に記載しています。発売まで期間があるので仕様の変更などもありえることにご留意ください。
ZEN5【RYZEN 9000シリーズ】の発売日はいつ?
AMDのRyzen 9000プロセッサは7月に発売される予定
引用元:Expreview
なんと今年の7月に発売される予定という情報が中国のニュースメディアから飛び込んできました。
また、グローバルに展開するPCテクノロジー系のニュースメディア(TechPowerUP)も同情報をピックアップしています。
明確な発売時期はAMD公式から発表されていませんが、6月4日から開催されるCOMPUTEX TAIPEIで発表される可能性が言及されています。
AMD公式では年内中の発売を示唆していますので、早ければ7月というのもありえない話ではないかもしれません。
以前から数名の海外リーカーによって2024年7~9月という情報が出ていたので、7月という具体的な数字が出てくると期待してしまいますね。
他にも実績のある海外リーカー(wjm47196氏)がZen5の発売時期は7月末という情報をリークしたようです。
2024年6月4日に開催されるComputex Taipei 2024で情報が追加発表される可能性が高いので、情報が加わり次第追記します。
Zen5 RYZEN 9000シリーズについて
RYZEN 9000シリーズの性能
中国のオンラインフォーラム(teiba)に投稿されたベンチマークのリーク画像です。
モザイクばかりで何とも言えない画像ですが、代号という項目にZen5のコードネームである「Granite Ridge」と書かれています。
また、画像を引用してXに投稿していたHXL氏によるとCPU-Zのシングルコアベンチーマークが910であると記載されています。
動作クロックもZen4 RYZEN9-7950Xよりベースアップし、5.7GHzから5.8GHzになっているようですね。
これによりシングルコアの性能が向上し、Zen4世代より大きな性能向上が期待できそうです。
参考までにZen4 RYZEN9-7950XのCPU-Zベンチマークはシングルコアで787なので、Zen5のスコア910は相当なアップになりますね。
1コア比で18%程度の性能向上が見込めますので、フルコア性能はかなりのものになるんじゃないかと。
ZEN5 RYZEN 9000シリーズはコア数据え置き?
w16、w12、v8、v6の4つのモデル
引用元:wjm47916氏
Chiphell(中国のオンラインフォーラム)に投稿された実績のあるリーカーwjm47916氏の投稿から情報が拡散されているようです。
台北モーターショーとフェラーリという単語が出ているので一見して車の話のように見えますが…
フォーラムの中身はフェラーリの話と見せかけてZEN5とZEN4の話で盛り上がっています。
また、PC系情報メディアのVIDEOCARDSでもwjm47961氏の発言を取り上げて「実績のあるリーカー」と言及しています。
同リーク情報によるとコア数は据え置きになると見られていますね。
上記のリークを要約すると最上位の9950Xが16コア、9900Xが12コア、9700Xが8コア、9600Xが6コアになるという情報です。
現在わかっているのはここまでのようですが、詳しい仕様が分かり次第追記していきます。
ZEN5は800シリーズのチップセットを採用か?
AMD Ryzen 9000 で使用されるチップは Intel と同じ 800 シリーズと呼ばれることが確認されています
引用元:BenchLife
Zen5で採用されるマザーボード用チップセットは700シリーズを飛ばして800シリーズになるようですね。
リークによると新型のAMD X870はAM5インターフェイスを使用しており、現行の600シリーズと互換性があるとのこと。
600シリーズでもBIOSの更新で新しいZen5をサポートできるという情報があります。
intelの新型チップセットは互換性がないのでCore Ultraに変える場合マザーボードの買い替えが必須です。
AMD X870とX670のアップグレードはどの程度のものになるか情報がありませんので、情報が出ましたら追記します。
ZEN5 RYZEN 9000シリーズの消費電力は?
Granite Ridge は、プロセッサ コアの最大数と高速 L3 キャッシュのサイズに関して、Ryzen 7000 (「Raphael」) と比較して変わりません
引用元:PC Games Hardware
PC Games HardwareによるとZen4と比較して消費電力は同等になるとのことです。
最上位モデルである9950XのTDPは170Wに留まり、電力消費はそのまま性能だけ向上する見込みです。
概ね他の情報メディアやパソコン系ブログさんでもTDPは170W?と言われていますが、情報元のPC Games Hardwareではプロセスノードが4nmではなく3nmになると書かれています。
半導体大手であるTSMCによると3nmのプロセスノードの場合は5nmに比べて同じ消費電力で15%以上の性能向上が見込めるようです。
ZEN5のプロセスノードは公式発表されていないので4nmなのか3nmなのかはまだわかりません。
ベンチマークを見ると性能的には18%ほど向上しているようなので、4nmのプロセスノードならTDPは170Wで収まらない可能性もあります。
その辺りはまだ噂の域を出ないので、今後の情報次第で大きく変わりそうな部分でもありますね!
ZEN5 RYZEN9000シリーズのスペック
ZEN5 プロセッサー | コア | スレッド | TDP | L3キャッシュ | 相対モデル(Zen4世代) |
---|---|---|---|---|---|
RYZEN9-9950X | 16 | 32 | 170W | 64MB | RYZEN9-7950X |
RYZEN9-9900X | 12 | 24 | 170W | 64MB | RYZEN9-7900X |
RYZEN7-9700X | 8 | 16 | 105W | 32MB | RYZEN7-7700X |
RYZEN5ー9600X | 6 | 12 | 105W | 32MB | RYZEN5-7600X |
リーク情報まとめ
- 発売日は2024年7月という情報
- スペックは7950Xに対して18%ほど向上する
- チップセットはAMD X870でX670と互換性あり
- TDPは170W予想が多い
以上が現在わかっているリーク情報のまとめになります。
2024年6月4日から開催されるCOMPUTEX TAIPEIで追加情報が出るかもしれませんので、今後も情報を追いながら記事を追加していきます。
コメント