2020年5月20日にリリースされるCometLake-Sシリーズ
どうも!おすすめBTOパソコン管理人のTENCOH.です。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言に伴う外出自粛ムードが漂う中、皆様はどうお過ごしでしょうか?
幸いにも家族や友人・知人からは感染の報告を受けていませんが、戦々恐々として過ごしております。
私は休業要請の対象になっていない接客業なもんでテレワークも休むことも出来ず普通に出勤しとります。
嫁さんは会社勤めなので4月の頭からずーっとお家に引きこもっています。
それはそれで大変そうですね…拡大防止のためやむを得ないのはわかるのですが。
とにかく早く収束を迎えてほしいものです。
このブログを読んでくださっている皆様も無事に過ごせるよう陰ながら祈っております。
さて、前置きが長くなりましたので閑話休題
今日はインテルの新型CPUが発売間近とのことで、久々にCPUを題材に記事を書いていこうと思います。
タイトルにも記載されていますが、intelの最新CPUが5月20日に発売されるようですね。
開発コード名はCometLake-Sで製品名の型番は「Core i9-10900K」など10000番台が割り振られています。
基本的にCPUが製品として売られている時は製品名の型番しか表記されていないので
コメットレイク?なんぞや
と思う方もいらっしゃるでしょうが、intelの開発コードの名前なので気にしなくても大丈夫です。
単純にcore i9-9900Kやcore i7-8800K(coffeeLakeシリーズ)より高性能な新CPUくらいに捉えておけば問題ないです。
それでは早速、新シリーズのスペックに迫っていきたいと思います!
CometLakeシリーズの特徴は?
今回のcometlakeシリーズは性能アップしているのはもちろんのこと
全モデルでハイパースレッディングが搭載されているのが大きな特徴です。
ハイパースレッディングシステムは1つの物理コアを2つの論理的コアとして認識させ、プロセスの並行処理を行うシステムです。
日本語でおk
と言いたくなるような難しい単語が並んでいますが
ざっくり噛み砕いて説明すると「1つのコアを2つのコアとして使えるようにするシステム」という感じです。
最近のCPUに4コア8スレッドとか書いてあるあれですね。
通常、CPUはパソコン内部の情報を処理する人間の脳みそ的な役割を持っています。
1つのコアは1つの命令に従ってデータの処理を行うことが出来ますが、2つの命令を同時に処理することができません。
ハイパースレッディングシステムは1つのコアを2つのコアとしてコンピューター側に認識させる画期的なシステムで
これにより2つ以上の命令を並行して同時に処理することが可能となります。
4コア8スレッドなら8個の命令が同時に来ても並行処理できてしまう優れたシステムなんですね。
このハイパースレッディングはi9やi7など上位モデルのCPUに搭載されているのですが
今回のCometLakeはi3からi9まで全てのCPUに適用されていますので
i3やi5などのエントリーモデルのCPUを買う方にとってはかなりの恩恵があると思います。
最上位モデルcore i9-10900Kの性能は?どのくらい上がった?
CPU | クロック周波数 | ターボブースト | TVB(1コア) | TVB(ALL) | キャッシュ | コア・スレッド | メモリ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
core i9-10900K | 3.7GHz | 5.2GHz | 5.3GHz | 4.9GHz | 20MB | 10 / 20 | DDR4-2933 | |
core i9-9900K | 3.6GHz | 5.0GHz | none | none | 16MB | 8 / 16 | DDR4-2666 |
先代のパフォーマンスモデル最上位の9900Kから比べて、シングルコアあたりの処理能力が向上しています。
9900Kには無かった「Thermal Velocity Boost」というシステムにより、電力と発熱に余裕がある場合は
最大5.3GHzの処理能力を発揮し、高度なスペックを要求するゲーミング用途では史上最速を謳っています。
冷却性能によって性能の上限が広がるとなればCPUクーラーの選定が捗りますね。
さらに特筆すべきは物理コア数の増加による総合処理能力の向上でしょうか?
マルチスレッド環境下では9900Kと比較して大幅な性能アップが見込めるようです。
今ゲーミングPCを買おうとしている方は、とくに急ぎでないならば10900Kが市場に出回るのを待った方が得策ですね
5月20日発売なので、大体一か月もすればBTOパソコンメーカーでも製品に組み込んでくると思います。
RYZENやi9-9000シリーズと比べてどう?どっちが性能良いの?
メイン向けハイエンドCPUの比較
CPU | ゲーム | クリエイター | コア・最大クロック | 1コア性能 | 4コア性能 | 8コア性能 | マルチコア性能 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
i9-10900K | 10c/20t(5.3GHz) | 161 | 606 | 1246 | 2067 | |||
i9-9900K | 8c/16t(5.0GHz) | 144 | 562 | 1048 | 1490 | |||
RYZEN9-3900X | 12c/24t(4.6GHz) | 137 | 533 | 1098 | 2086 |
10900Kは9900Kから大きく性能を上げている事がわかります。
シングルコア性能が非常に高く、ゲーミングCPUとしては世界最速と謳っているのも頷けますね。
9900Kの時代ではゲーム性能で3900Xとほぼ互角、クリエイター向けソフトウェアでは完敗でしたが
10900Kの登場によりクリエイター向けソフトウェアでも互角の勝負ができるようになりそうです。
順当にいけばゲーム性能は10900Kに軍配が上がりそうですが、発売後のレビューが楽しみですね。
メイン向けハイスペックCPUの比較
CPU | ゲーム | クリエイター | コア・最大クロック | 1コア性能 | 4コア性能 | 8コア性能 | マルチコア性能 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
i7-10700K | 8c/16t(5.1GHz) | 151 | 581 | 1084 | 1556 | |||
i7-9700K | 8c/8t(4.9GHz) | 144 | 563 | 1072 | 1072 | |||
RYZEN7-3800X | 8c/16t(4.5GHz) | 135 | 528 | 1045 | 1446 |
i7とRYZEN7は大きく情勢が変わりそうです。
ハイパースレッディングの追加により、10700Kのマルチコア性能が驚くほど向上しているので、性能面でも3800Xを上回りそうです。
ゲーム用でもクリエイター用でも9700Kに比べて段違いのスペックになっているのでi7狙いの人には朗報ですね。
あとは発売後の価格によって3800Xとのコスパ対決になるでしょうが
日本の実売価格次第ではintelが息を吹き返すかもしれません。
メイン向けミドルクラスCPUの比較
CPU | ゲーム | クリエイター | コア・最大クロック | 1コア性能 | 4コア性能 | 6コア性能 | マルチコア性能 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
i5-10600K | 6c/12t(4.8GHz) | 148 | 606 | 894 | 1176 | |||
i5-9600K | 6c/6t(4.7GHz) | 137 | 531 | 757 | 757 | |||
RYZEN5-3600X | 6c/12t(4.4GHz) | 134 | 533 | 823 | 1076 |
i5とRYZEN5も面白い展開になりそうですね。
9600Kは何とも中途半端な性能でしたが、10600Kはハイパースレッディングが導入されたので爆発的に性能が上がります。
ゲーム用でもクリエイター用でも9600Kとは比較にならないスペックですし
コスパモンスターの3600Xよりカタログスペックが高いですからね…実機レビューが楽しみです。
事前情報では3600Xと同程度の価格になりそうなので、発売が待ち遠しいCPUですね。
メイン向けエントリークラスCPUの比較
CPU | ゲーム | クリエイター | コア・最大クロック | 1コア性能 | 4コア性能 | 8コア性能 | マルチコア性能 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
i3-10300 | 4c/8t(4.4GHz) | 132 | 434 | 699 | 699 | |||
i3-9300 | 4c/4t(4.3GHz) | 129 | 422 | none | 422 | |||
RYZEN3-3200G | 4c/4t(4.0GHz) | 118 | 461 | none | 461 |
i3とRYZEN3も面白いことになってますね。
10300が8スレッド化することによってライバルに大きく差をつけそうです。
9300に比べてシングルコアの性能も良くなっていますし、8スレッドになったことでマルチコア処理も大幅アップですね。
このままなら圧倒的な差をつけてintelが大勝利を収めるところですが…
5月23日に新モデルのRYZEN3-3300Xが登場する予定なので、場合によっては10300は陽の目を浴びることなく埋もれるかもしれません。
まとめ
- ゲームメインならcometlakeシリーズがおすすめ
- ゲーム以外にもいろいろと使うマルチ用途ならどちらでも可
- 動画編集・写真編集・3DCGなどクリエイター向けソフトウェアメインならRYZENがおすすめ
打倒AMD-RYZENを果たすべく猛攻をしかけるintelですが、まだまだRYZENの人気は衰えそうにありません。
本当に良くできていますからね。
個人的にはintelとAMDが競り合っていた時代が好きだったので、是非とも両社に頑張って頂きたいです。
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