【マウス】ゲームPC比較レビュー15

GTX580SLI搭載ウルトラハイエンドPC おすすめ度:★★★★★
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 NEXTGEAR-MICRO im800PA8-SP2
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 マウスコンピューター / G-TUNE
 インテル Core i7-990X (3.46GHz)/ DDR3 12GBメモリ/
 1TB HDD / Nvidia Geforce GTX580【SLI】搭載 / 
 Windows 7 Home Premium  64bit
 ¥263,130(税込) 送料+手数料込み
 CPU:★★★★★
 VGA:★★★★★
 快適:★★★★★
 価格:★★★★☆

 適正タイトル:BattleField3、TERAなどのマルチGPU対応ゲーム

 マウスコンピューターのゲーミングPCブランド『G-TUNE』が販売するウルトラハイエンドPC
 拘りの配線を生かしたエアフローと高い静音性、ケースの高級感が魅力
 究極を求める貴方に。

【CPU: Core i7-990X】
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世界最高最速の6コア12スレッドを持つモンスターCPU
ゲーム、動画の編集、音楽の編集、凡そ全てのアプリケーションで最高の動作環境を実現できます

高価格すぎて一般には殆ど普及していませんので
見かける機会は多くありません

しかしその性能は間違いなくエクストリームエディションの名に恥じぬもの。
全てのCPUの頂点に立つ存在です

第二世代インテルの最上位Core i7-2600がcore i7-970と同程度なので
980X、990Xとエクストリームエディションはやはり格別です

シングルコアの性能はCore i7-2600に劣りますが、
搭載しているコア数が違うので総合力は990Xが一歩秀でて居ます

さらにバス速度は990Xが上回っているので、スコアには現れにくい差もあります
バス速度とはデータの通信速度です
如何に計算が早くても、そのデータを送る速度が遅くては結果として高速な動作が行えません

Core i7-2600は5Gb/s
Core i7-990Xは6.4Gb/s

一秒間に1.4GBもの転送速度が違います

加えて、マルチタスクでの処理速度は12コアの恩恵から他の追随を許しません

マイコミジャーナルにあるベンチ記事からデータを引用させて頂きますが
CINEBENCHというCPUの性能を測定するベンチマークソフトを使い、各CPUの性能を測った結果

マルチタスクでの処理速度はCore i7-2600を36%上回る結果となりました

Core i7-2600(4コア8スレッド)とCore i5-2500(4コア4スレッド)の差が23%程度なので
36%というのはかなり大きい数字でしょう

このような結果から、マルチタスクでの処理速度は990Xが最速となり
どのようなCPUを前にしても超然と君臨するその姿は、正真正銘のExtreme Editionです

【VGA: GeForce GTX580SLI】
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世界最速のシングルカードであるGTX580を2機搭載したウルトラハイエンドGPUです

つまり2GPUカードとしても世界最速であり、異次元のパフォーマンスを発揮するでしょう
具体的に言いますと、現在世界最速であるGTX580より80%~100%ほど性能が高くなっています

10%性能が変わるだけで1万円近く値段が変わるハイエンドGPU界ですから驚異的です
ちなみに次点であるHD6970とGTX580は10~14%くらいの性能差があります

HD6990やGTX590を上回る、正に世界の頂点にたつGPUがこのGTX580SLIです
このGPUでぬるぬる動かないものはありませんし、あってはならないでしょうね

GPUがSLIに対応していないゲームでも、1クリックでSLIをOFFにしておけば
シングルとしても最速なわけですし、どの道そのゲームでも最速なことに変わりはありません
2GPUが認識するゲームでも最速でありますし、究極のウルトラハイエンド環境となります

【RAM: 12GB】
DDR3-10600 2GBx3
オンラインゲームを動かす上で十分すぎる容量が搭載されています

メモリーの容量を増やすことで、様々なアプリケーションを快適に動作指せる事ができますので
出来れば6GB以上のメモリ搭載をお薦めします

こちらのCPUは3枚つづりでメモリの性能が向上するトリプルチャネル対応なので
3枚綴りで搭載していくのが鉄板です

1x3=3GB 2×3=6GB 4×3=12GB

これ以上の増設は使いきれませんので
クリエイティブ用途でご使用される方以外はこのくらいで十分でしょう

【ケース: NextGear-MicroATX】
冷却性にこだわったマイクロタワーケースです
実売価格13000円くらいのケースなので、品質も性能もそこらの安物には負けません

このケースだけ売ってくれ!という自作erも居るくらいで
マウス製品の中では人気も高く、ゲーミング用途でも十分な冷却性能を発揮します

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G-TUNE公式HPから引用

前面と側面にメッシュ加工が施されており、高い放熱性を実現しています。
エアフローを向上させることでパーツの冷却性を向上させ、寿命を延ばすことができます
こういった冷却ケースならではの利点ですね

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さらに天板とリアに冷却ファンを搭載してありますので
内部に篭った熱を効果的に排出することが出来る設計になっています

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前面の中段ファンでGPUを直接冷却できるのでこのケースは良いですね
デュアルGPUは熱が心配ですが、このケースなら快適に動作させることが出来そうです

天板のファンで内部の熱を効率よく逃がすことが出来そうですし
きちんと配慮された素晴らしい設計だと思います

パーツの寿命を考慮した上でも、こういった冷却性重視のケースは重宝しますので
ケースの品質も大事になってきます

窒息ケースでGTX580をSLI駆動させたら燃えそうですし
実際にGTX590が燃えて騒ぎになったこともありましたね・・・。

マウスコンピューターでもこのMicroTowerは非常に出来がよく
品質重視の方にもお薦めできるものになっています

【電源: 1200W】
1200Wの80PLUS電源が搭載されていますので、容量的には問題ないでしょうね
品質はあまり良くないですが、普通に使用する分には十分な物です

電源の変換効率が高いので、そこらの安物よりは良いでしょう

電源の変換効率についてはこちらの記事を参照して下さい
無駄に詳しく力説してしまっています → 意外と知らない電源の重要性

これなら十分な容量がありますし、エコ電源でもありますので環境に優しいです


【総評】

製品のスペックと価格のバランスを見たら★5なのですが、このモデルは一般にお薦めできません
価格が高すぎます

ハイエンドを求める一部の方にしかお薦めできません
値段と品質を考えたら大分安いのですが・・・

990XとGTX580を2枚搭載した極限とも言えるウルトラハイエンドモデルが
この価格で購入できるというのはお買い得といえばお買い得ですよね

同じ構成でも他のBTOショップじゃ35万とか50万くらいで売っていますし、これで26万というのは格安です。
ドスパラでさえ35万しますからね、同じ構成で。

ケースも良いですし、製品として見れば『アリ』なパソコンです

しかしながら、やはり26万と言う価格の絶対値が高すぎるのが問題ですかね・・・
相対的に見たら安い、けど26万という金額は高い。
相当予算に余裕を持っている方しか興味を惹かれないでしょうし
こんなレビュー記事を書いても誰も見向きもしないかもしれません

しかし、これだけのスペックを持ったパソコンを目の当たりにするとレビューせざると得ないというか
血が騒ぐというか(笑)

誰も買わないからこそ憧れるもので
思い切って行って見るのも良いかもしれません

並のユーザーでは所持する事のできない貴方だけのウルトラハイエンドマシンが其処にあります

マルチGPU対応タイトルでは異次元のパフォーマンスを発揮するこのパソコンですが
購入を考えてしまって居る方は必ずプレイしているタイトルがマルチGPUに対応しているか確認してください

リネ2やTERAは対応しているので問題ないですが、AIONは対応していませんので。
もしも購入後に対応していないことに気づいたら大変です。

BattleField3はSLI対応なので、最高画質で超快適なゲームプレイが堪能できると思います

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この記事を書いた人

BTOパソコン購入歴20年以上のゲームオタクです。
10代の頃にはじめて購入したパソコンが低スペックすぎてゲームが出来ずとても後悔した経験からBTOパソコンに興味を持ちました。
当時はそれほどメジャーではありませんでしたが、そのコスパと性能に惚れ込み今に至ります。
自分自身で10台以上、友人からの依頼を合わせると50台以上の購入経験があります。
このブログは2011年から運営している趣味の個人ブログです。

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