Core i7-3960Xがいよいよ発売します
この記事は2018年7月に再編集しました。
さて、いよいよ本日17時1分から販売が開始されるSandy-Eですが・・・
気になるその性能は如何ほどなのか?
昨日の記事ではSandy-Eの大まかな説明だけだったので
本日の記事ではその性能に迫って行きたいと思います。
Core i7-3960Xとは
Sandy-EのExtremeEditionであるcore i7-3960X
長らく王座の地位を守ってきたNehalem core i7-990Xを上回る最速CPUとして登場します。
core i7-990Xと比べて全体で15%以上の性能が向上
core i7-980Xと比べて全体で25%以上の性能が向上しているといわれています。
ベンチマークの実測では980Xに比べ、平均値で25%UPのスコアを叩き出しました。
物によっては190%UPという規格外の結果もでています。
以上のことからExtremeEdition同士で比べた場合
core i7-3960Xが紛れもなく最速という結果になります。
気になるところとしては、sandyBridgeメインストリームであるcore i7-2600Kとどう違うのか・・・
core i7-2600Kは25000円前後で購入できる一般向けCPUで
core i7-3960Xは90000円前後になると予想されるコアユーザー向けハイエンドCPUです。
おそらく一般のユーザーは9万円もするハイエンドCPUに興味がないと思いますが・・・
コアなゲームユーザーはどのくらいの性能差があるのか、価格に見合った性能なのか気になるところでしょう。
まだ発売前ですが、ベンチマーク結果がリークされていたので
その情報を元に比較していきたいと思います
Name | Memory | GPU | Core / Thread | 備考 |
Core i7-3960X 【Extreme】 | 4GBx4 16GB DDR3-1600MHz | GTX580 | 6 / 12 | 新最速CPU |
Core i7-3930K | 4GBx4 16GB DDR3-1600MHz | GTX580 | 6 / 12 | sandy-Eのハイエンドモデル |
Core i7-2600K | 4GBx2 8GB DDR3-1600MHz | GTX580 | 4 / 8 | 一般向けCPUの最高峰 |
Core i7-980X【Extreme】 | 4GBx3 12GB DDR3-1600Mhz | GTX580 | 6 / 12 | 先代ExtremeEdition |
intel Xeon E5 | 4GBx4 16GB DDR3-1600Mhz | GTX580 | 8 / 16 | サーバー向けCPU |
AMD FX-8120 | 4GBx2 8GB DDR3-1600Mhz | GTX580 | 8 / 8 | 11月4日発売のAMD最新CPU |
以上のスペックでベンチマークをしたとのこと
では早速ベンチ結果を見てみましょう
これはPCスペックの総合力を見るベンチなのですが・・・結構僅差ですね。
マルチスレッドが力を発揮しにくいベンチなのでしょうか
シングルコアの性能に引っ張られてしまっています。
「CPU PhotoWorxx」は,写真加工のベンチマークで
整数演算とSSEの整数ベクトル演算のみを行うテストだそうです
他にも浮動小数点の演算とかいろいろ出来るそうです
これは単純にCPUの性能だけを見るようですね
マルチスレッドが生かされる環境なんでしょうが、この数字は凄いですね
ちなみに私のPCだと45499でした・・・orz
Core i7-920【OC】 3.1GHzにしています。
これはPCスペックの総合力を見るベンチですね
CPU、ビデオカード、メモリなどの速度を総合で判断します
ここでも3960Xが他を圧倒しています
私のPCは218728でした。
core i7-920[3.1Ghz] HD5870Lightning+[OC] RAM:16GB SSD/64GB HDD/1TB
これは僅差ですね
私のPCでは4581でした。
Sandy-E Core i7-3960Xのスペック
11月14日17時より販売が開始され、一部で盛況を見せるSandy-E Core i7-3960Xですが
気になるのはそのスペックですね
実売価格85000円前後と、結構安めに出てきたのが驚きです
ご祝儀で90000円超えると思っていました。
同じくSandy-E core i7-3930Kは45000円前後と、かなり値段に開きがあります
これらを搭載した最新PCも販売開始されたので後々ご紹介しましょう
先ずは気になるSandy-Eの実力から考察していきたいと思います
評価は先ず先ずといったところでしょうか
マルチスレッドが生かされる環境下では性能を遺憾なく発揮しています
さすがに6コア12スレッドといったところでしょうか
同じEEであるcore i7-990Xと比べたら全体的に性能が向上しているので、首尾は先ず先ずでしょう。
980Xと比べたら大分性能が上がってますので、買う『価値』は高いです
しかし980Xや990Xから乗りかえる『必要』は全くないでしょうし
sandyBridgeから乗り換える『必要』も無いです
あくまで最速最強を狙うコアユーザーに向けたハイエンドCPUということになりますが
魅力は十分にありますね
色々なレビュー記事とベンチ結果を見てきましたので
要点だけささっとまとめてみたいと思います。
先ず魅力的だと感じる部分は、やはりX79チップセットでしょうか
LGA2011は現在Sandy-Eしかサポートされていませんので、Sandy-E専用となります。
このLGA2011 X79チップセットの特徴として、メモリコントロールの優秀さが挙げられます
クリエイティブ用途では活躍しそうですね
私もPhotoshopを使うので惹かれる部分です
メモリの帯域幅を見るベンチマークテストでは、クアッドチャネルの性能を発揮し
Core i7-2600KやCore i7-990Xにダブルスコアで圧勝しています。
メモリコントローラが優秀だとの前評判でしたが、見事ですね
Core i7-2600Kのメモリ帯域が22GB/s(1秒間に22GBのデータを転送できる)
Core i7-990Xのメモリ帯域が25GB/s
Core i7-3960Xのメモリ帯域が36GB/s
メモコンの優秀さは半端ないですね・・・驚異的な数字です。
さらにCPUのL3キャッシュが大幅に増えているので、コア間の帯域も増大しています
990Xに比べて45%も帯域が増え、2600Kに比べても36%上昇していますし
最速ハイエンドは伊達じゃないといったところでしょうか。
メモリを多く使うクリエイティブ用途ではその実力を遺憾なく発揮してくれるでしょう。
実際にPhotoshopCS5のベンチを見てもかなりの数字を出しています
16MBのTIF画像(15000×7266)にフィルタリング【ぼかし(放射線状)10/ズーム/高い】をかけるという方法で比べた結果
Core i7-2600Kが1分26秒
Core i7-990Xが1分9秒
Core i7-3960Xが1分6秒
という結果で終わりました
この処理くっそ重いんですよね・・・私のPCでは2分以上かかるんじゃないでしょうか
前のPCでやってフリーズしたことがあるくらいです
環境も一緒でPhotoShopCS5で試しました。
Photoshopは普段からよく使うのでこの結果には興味ありますねぇ・・・
ぼかし処理がかなり重くて困っているので、ちょっとSandy-Eが欲しくなってきます
そもそもPhotoshopCS5を使うためにwin7-64bitにしてメモリ16GBにしたので、ものすごい興味を惹かれます
ものすごい興味を惹かれます(大事なことなので二回
価格はどのくらいなのか気になったので、市場調査も兼ねて通販で販売しているショップを探してきましたが
気づいたら住所記入までいってました
あやうくIYHするとこだった・・・あぶねぇ・・・なんてあぶねぇ野郎だ3960X
しかしIvy待ちの私としては、ここで購入しても春にまたIvyを買うはめになるので
1時間くらい悩んだ末見送ることにしまし・・・・・・できるのだろうか。
今俺を止められるのはIvyBridgeの存在だけだ
このままではSandy-Eを購入してしまう・・・
Ivy——!!!!早く来てくれぇえええーーーーー!!!!
AfterEffectCS5.5でも990XやCore i7-2600Kを上回るようですし
エンコードは圧倒的なパワーを見せ付けてくれます。
うーんたまりませんね
これはシングルコアのパワーが低くなっていることですかね
シングルコアの性能が重要になってくるゲームタイトルではcore i7-2600Kと僅差です
それでも上回っていることは上回っているので、一応ゲーム用途でも最速のハイエンドという名目は保たれますが
Core i7-2600Kの価格は23000円前後
Core i7-3960Xの価格は85000円前後です
4倍近い値段なのに僅差というのは頂けません
コスパを考えたらCore i7-2600Kが圧倒的な大勝利ですね・・・
マルチコアマルチスレッドがフルに生かされるようなタイトルでしたら
かなり差も出てくると思うのですが・・・
今あるタイトルだと殆どが僅差でした
BF3やFF14なんかもちょっと上回っている程度です。
以上のことから、ゲームのみで見ると価値は低いです
ゲームしかしない場合はSandy-EではなくSandyBridgeにしておくほうが良いですね
エンコードやクリエイティブ用途で使うなら非常に高性能なCPUですが
あと、マルチGPU環境だとCPUが足を引っ張ることもあるので
Core i7-2600Kよりこの3960Xのがスコアの伸びが良いです
ゲームベンチでも3WAY-SLIなんかでは結構大きい差がでていました。
OCなしでの比較ベンチしか上がってないのが残念ですが
3960X[OC]でSLI、CFXをしたら性能の差が顕著に出てくるのではないでしょうか。
むしろそこからが本番なのかもしれません
他に目立った欠点といえば、メモリの搭載枚数でしょうか
8枚まで搭載可能とありますが、8GBが実際に安定動作するのは4枚までだそうです
8GBx8枚は相当シビアになるので動作保証していないところが多いですね
今のところ安定動作するのは8GBx4の32GBまでだと言うことです
ExtremeEditionですからね・・・やはりオーバークロックが気になるところです。
このCPU自体にリテールクーラーが付いていないので、専用空冷ファンか水冷クーラーを別途購入することになります。
水冷でプチオーバークロックするのがバランス良さそうですね
気になるオーバークロック耐性ですが、ちょっと微妙な空気ですね・・・
安心常用できるのは4.5GHzくらいまででしょうか
普通石でも頑張れば5.2GHzまで伸ばせるみたいですが、5.5Ghzまで届く当たり石は少ないそうです
400個に1個くらいだとか
まぁでも4.5GHzまで上げたら化け物CPUになりますからね・・・十分っちゃ十分ですが・・・
Core i7-2600Kみたいに5.7GHzとか目指してた方には物足りないかもしれません。
Core i7-3960Xについて【まとめ】
他にも数々のベンチマークがリークされています。
core i7-3960Xの性能はまずまずといったところでしょうか
990Xや980Xから乗り換える『必要』は無いでしょうね
『価値』はあると思いますが。
マルチスレッドが生かされる環境では990Xや980Xを大きく上回りますし
Core i7-2600Kと比べると1.5倍程度の性能を発揮するそうです
PhotoshopCS5においての性能もCore i7-980Xに比べて18.29%向上しているそうですし
クリエイティブ路線ではかなり優秀なCPUかもしれません。
しかしシングルコアの性能が重要になってくるゲーム用途ではcore i7-2600Kを少し上回る程度になるそうで
ゲームユーザーには厳しい結果となっていますね
以上のことから、現在ハイエンドCPUを所持しているユーザーが乗り換えるようなCPUではないですし
ゲームが目的のユーザーはCore i7-2600Kや2700Kを購入した方が良いでしょう
値段も3倍くらい違いますし・・・
しかし990Xの購入を考えていた方には大変魅力的なCPUだと思います
最新のX79チップセットを使ったマザーボードを使えるのはこのSandy-Eだけですし
4枚のメモリを使ったクアッドチャネルメモリもおいしいです
990Xに比べて性能も15%程度高いと言われていますし、値段はそこまで変わりません
990Xが8万円前後、3960Xが86000円前後になると予想されています
メモリスロット8枚
最大メモリ搭載量が64GBという夢のハイエンドマシンが作れますし
最強を目指すユーザーのためのハイエンドCPUといったところでしょうか
来年発売されるIvyBridgeは4コア8スレッドのモデルですし
しばらくはこのSandy-E Core i7-3960Xが最速のCPUとなりそうです。
以上で今回の記事を終わります
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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