最新GPU考察3

HD6990

さて、今回はSLIとCrossFireのご紹介をしながら
ハイエンドGPUについて考察していきたいと思います

Scalable Link Interface (SLI) とは、NVIDIAのマルチGPU動作システムである。二枚あるいはそれ以上のビデオカードを並列動作させ、出力は一つに集約させることで、コンピュータグラフィックスの処理を高速に行うことができる。

CrossFire(クロスファイア)は、ATI Technologiesが開発したマルチGPU技術である。 ビデオカードを、同一のマザーボード上に複数枚挿入し、それらを電気的に接続する。 複数個のGPUによる並列処理により、処理能力の大幅な向上が期待できる。 AMD製チップセットを搭載したマザーボードに限らず、インテル製チップセットを搭載したマザーボードでも構築できる点が大きな特徴といえる。

以上wikiから抜粋

簡単に説明すると、2つのグラフィックカード(GPU)を一つのパソコンに取り付け、
それぞれを連結することによって性能を向上させる技術です

*SLIとCrossFire(以下CF)に対応していないカードを2枚挿しても正常に動作しません

SLIは単一使用に比べて127%ほどパフォーマンスが上がると言われています
CFについても凡そ倍程度の性能向上が見られます

どちらもハイエンド志向のユーザーが利用するもので、多くのメリットとデメリットが存在します

詳しくは

ここまでお読み頂きありがとうございます

では続きを

SLI

CFやSLIのメリットとしては単一のGPUでは到底出せないようなハイパフォーマンスを発揮できることです
デメリットとしては複数のカードを装着するため、消費電力が上がりエコとかけ離れます

さらに発熱性も悪化するため、エアフローがきちんとしていないと寿命を縮める諸刃の剣です

ゲームをプレイしていて「あー重いなぁ」と思うような場面とおさらばできる夢のハイエンドGPU
確かにあこがれますが、制約が大きいため一般ユーザー向きではありませんね

そもそも現時点で存在している最上位のグラフィックボードで動かず、
SLI駆動なら快適になるといったそんなゲームが存在していません

大体最上位のシングルカードで快適に動くので
よほどのハイエンド志向か、スペックを上げることに悦を見出す玄人向きのシステムです

また、CFとSLI共に独自のシステムを構築しており
性能だけではなく画質も向上させることができるといったメリットがあります

アンチエイリアシングと呼ばれる画像を滑らかにする技術ですね
SLIとCFともに特別なアンチエイリアシングを施せますので、よく滑らかで鮮明な画質になります

そういった事から、ハイエンド志向の方に好まれていますが
あくまで嗜好品の域というべきでしょう

もちろん性能は大幅に向上しますので、
シングルカードでは重く感じる場面をサクサク動かすといった事もあります

ただ、それほど費用対効果は高くないので、本当のハイエンドユーザー向けと覚えておいてください

他にもデメリットを挙げますと、対応しているゲームと対応していないゲームがあります
有名な洋ゲーは殆ど対応していますが(CoD、Crysis、BFなど)
韓国産MMOなどはほぼ対応していません

「それが何か問題あるの?」

あるんです
シングルGPUにしか対応していないタイトルで、デュアルGPUを使うと
2枚動作するどころか、シングルGPU以下の性能に制限されてしまう可能性が高いです

簡単に言いますと、GTX580を2枚挿している場合
デュアルGPUに対応したタイトルならばGTX580【1枚】に比べ50~80%程度パフォーマンスが上昇します
デュアルGPUに対応していないタイトルですと、GTX580【1枚】よりも性能が下がってしまいます

以上の理由から、デュアルGPUに対応していないタイトルが多いMMORPGでは
シングルGPUのが汎用性が高く、コストパフォーマンスに優れています

デュアルにしても殆ど意味が無い上に、対応していないタイトルのが圧倒的に多いため
ほぼお金の無駄になると思います

ですので、汎用性といった意味ではかなり不利ですね

日本でもFF14などはまだ対応されておらず、SLIやCFを組んでも意味がありません
後々対応すると発表されていますが・・・ 

MMOの有名どころですと、リネ2、FF11、デカロン、MU、MoE、マビノギ、RO2などが対応しているようです
Tower of AIONは対応していませんのでSLIやCFにしても意味がありません

もしSLIやCFを組みたいといった場合ですと、事前にそのタイトルが対応しているか調べる必要があります
運営に問い合わせたり、ユーザー間で情報を聞いてください

TERAについてはまだ不明ですね・・・
リネ2の開発陣なので、後々対応してくる気はしますが
TERAだけを目的にCFやSLIをするといった事は避けたほうが無難かとは思います

もちろん対応しているゲームでは圧倒的なパフォーマンスを発揮できますので
人が入り乱れる大規模戦闘でもサクサク動くハイエンドPCになりえるでしょう
ご利用は計画的にというやつですね

さらにSLIは同じ型番のカード同士でしか組めませんし、販売会社も合わせる必要があります
GF9800GTでしたらGF9800GTとしか組めません
販売元がMSIならMSIで統一しないと不具合が出やすくなります

CFは同じ型番でなくても動作しますが、低い型番の性能を向上させる形になるそうです

また、よほどの理由がない限りミドル帯のカードでSLIやCFを組むのはやめましょう
コストパフォーマンスは最悪です

後から付け足すにしても、買い換えるほうが圧倒的に得ですね
電気代や寿命を考えてもそうです

アプリケーション比で大体80%程度の性能アップなので、ミドル帯のカードでやってしまうと
価格に見合った性能が発揮できません

簡単にいうとHD5770(1万円)にHD5770を当ててCFを組んでも
最新シリーズのHD6870やHD6950には到底及びません

HD6870なら2万以下で買えますし、HD6950なら遥かに性能がよくなる上に25000円くらいです

SLIで性能比が倍以上になるといわれているGTX460でさえ
GTX480と同程度になるだけです

GPU性能比較表
GTX590>HD6990>HD5970=GTX580>GTX570=HD6970>GTX480=GTX295>HD6950=HD5870
>GTX470>GTX560Ti>HD6870>HD5850>GTX285>GTX460>GTX275>HD5770
>GTX260>>GTS250>HD4850>8800GTX>9800GT>9600GT

二つ上の型番に届くかどうかなので、コストパフォーマンスは最悪ですね
よほどの理由がない限りミドル帯とエントリー帯でのCFやSLIは避けるべきです

ハイエンドカードをさらに性能向上させるといった趣味的システムだと認識してください

最初から2GPUが搭載されているデュアルコアカードも存在し、
HD6990、HD5970、GTX590、GTX295などがそれに当たります

この手のカードも上の例に該当しますので、選ぶ際は十分に考えてご購入なさってくださいね

総評としまして、MMO用途の方にはSLIやCFをオススメしません
目的のタイトルで対応している場合や、ベンチマークでンギモヂィィィィをしたい方にはオススメです

以上、GPU考察その3でした~!

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この記事を書いた人

BTOパソコン購入歴20年以上のゲームオタクです。
10代の頃にはじめて購入したパソコンが低スペックすぎてゲームが出来ずとても後悔した経験からBTOパソコンに興味を持ちました。
当時はそれほどメジャーではありませんでしたが、そのコスパと性能に惚れ込み今に至ります。
自分自身で10台以上、友人からの依頼を合わせると50台以上の購入経験があります。
このブログは2011年から運営している趣味の個人ブログです。

コメント

コメント一覧 (5件)

  • こんにちは
    ここで質問させていただいていいのかわかりませんが思い切って書いてしまいました。

    今度ゲームPCの購入を考えていろいろ調べているてこのブログを見つけました。

    PCはとにかく性能がよければいいだろう。と思っていたものでいろいろ勉強になる部分が多くありました。
    そのなかでBTOPCを購入しようと思うのですが、VGAの選択項目の中で同じGTX580でも1532MBと3072MBのVRAMがあって値段も変わらない。

    なら数字の高い方がいいだろう!
    と素人的には思うわけですが一応調べたのですが違いについては出てこなかったので・・・
    値段が同じなら3GBのほうがいいのではないのでしょうか?
    それとも何か落とし穴的なことがあるのでしょうか?

    違いについては調べたにですが良くわからなくて・・・
    ゲームはとくにやりたいものがあるわけでもなくこれからいろいろ試していきたいなと思っている感じです。

    おもにMMOROGををやっています。FPSはやったことがないのでここまでのものは必要ないかとも思いましたが2~3年後もこいつなら現役でいられるかなと思いましたので。

    簡単でいいのでなにがちがうのか教えていただけないでしょうか?
    ここで紹介されていたBTOショップのストームでStorm Power Extreme Gamer EditionのVGA選択の中にありました。

    やはりメーカーが性能より価格重視のところでELSAなどの1.5Gのほうがまだいいとかいう落ちがあったりするのでしょうか・・・

  • >>ニライカナイさん

    コメントありがとうございます
    堅くならずに、何でも気軽に聞いてくださいね!

    ご質問にあるVRAMの違いですが
    結論から言いますと、容量が大きいほうが高性能ということになります

    VRAMは普通のゲームではそこまで容量を必要としません
    どんなゲームでも大抵1GBもあれば足りてしまうと思います

    しかし、グラボ側でのAA(アンチエイリアシング)処理やMODを利用したゲームをプレイする際に多く必要となってきます

    高設定のAA処理なんかを掛けたいならば2GBのモデルか1.5GBのモデルが必要になります

    この3GBモデルは単一カードとしては最高のVRAMを持ちますので、当然価格は高いです

    普通のGTX580は39000~40000円ですが、3GBモデルは44000~60000円くらいします

    選ぶ基準として、3GBも要らないから1.5GBでいいわ!という感じなので
    同じ値段だったら誰でも3GBを買うと思いますよ(笑)

    VRAMが増えることでのデメリットは今のところありません
    増えると処理が遅くなるとかいう説もありますが、明確なソースがありませんので気にしなくて良いです。

    よって、価格が同じならVRAMが高い方を選ぶほうがお得ですね!

  • STORMに確認してきました。

    どっちも今はGIGABYTEのGTX580を使っているそうなので品質に心配はありません
    3連ファンで冷却性能が高いのでリファレンスより良く冷えます。

    しかし・・・GIGABYTEのGTX580-3GBは最安値で5万くらいするのに
    同じ値段で付けて来るとはSTORM恐るべしですね
    「この値段は誤植ですか?」と思わず聞いてしまいました(笑)

    仕入れとかの問題で、今だけこの価格みたいです
    「変わってしまう可能性があるのでご了承ください」とのこと
    毎度親切丁寧に答えてくれるSTORMさんには感謝感謝です

  • 回答ありがとうございます!

    そして返信遅くなってしまってごめんなさい。
    電話で確認までしていただいて・・・
    本当にありがとうございます。
     まだ在庫があるかわかりませんがこのPCにしてみようと思います。

    丁寧に教えていただきありがとうございました^^

  • >>ニライカナイさん

    コメントありがとうございます

    御気になさらず~><
    無事購入できると良いですね!

    また何かありましたらお気軽にご相談くださいませ

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